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鹿 児 島 弁 ネ ッ ト 辞 典 「わっぜか」

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  2. 「む」から始まる鹿児島弁

むい
【意味】
 無理
【由来/語源】
 「無理」の転訛です。
【用例】
 どげんしてん、そんたむいじゃ。(どうしても、それは無理ですよ。)

むいなか・むいね
【意味】
 かわいそう・むごい
【由来/語源】
 「無理な」の転義、転訛です。
【用例】
 そげんむいなかこつしやんな。(そんなに可哀想なことをしないでよ。)

むいめ
【意味】
 娘
【由来/語源】
 「娘」の転訛です。
【用例】
 あたあがむいめが、ゆうびんきょきおいもんで、ねんつじょをおといやったもはんか?(私の娘が、郵便局にいるので、年賀状を取っていただけませんか?)

むかえ
【意味】
 向こう側・対岸
【由来/語源】
 「向かえ」の意味です。
【用例】
 むかえん麓からおさいじゃったとじゃひち。(向かいの麓からお越しになられたんですって。)

むかじ
【意味】
 向かないで
【由来/語源】
 「向かずに」の転訛です。
【用例】
 気が向かじ、かかいおわじおいもした。(気が向かずに、関わらずにいました。)

むかしなじゅん・まかしなじん
【意味】
 幼馴染・幼友達
【由来/語源】
 「昔馴染み」の転訛です。
【用例】
 ここんママさんは、むかしなじゅんじゃっで、つこくれよ。(ここのママさんは、昔馴染みだから、使ってくれよ。)

むかすね・むかずね
【意味】
 向う脛
【由来/語源】
 「向う脛」の転訛です。
【用例】
 むかすねを打ってや、つぐろじんがでけた。(向う脛を打ったら、青アザができた。)

むかぜ
【意味】
 百足
【由来/語源】
 「百足」の転訛です。
【用例】
 むかぜ油が、やけじょいなよかちゆもんど。(百足油が火傷にはいいと言いますよ。)

むかば
【意味】
 前歯・門歯
【由来/語源】
 「向こう歯」または、「迎え歯」の転訛か?
【用例】
 むかばん差し歯が、おっとれっ、がっついげんねごあした。(前歯の差し歯が取れて、本当に恥ずかしいでした。)

むかるっ・むかわるい・むかわるっ
【意味】
 嫁ぐ・嫁入りする
【由来/語源】
 「迎えられる」の転訛です。
【用例】
 上んむいめはむかわれっもして、名古屋おいもしと。(長女は嫁いで、名古屋に居るんですよ。)

むかん
【意味】
 向かない
【由来/語源】
 「向かぬ」の転訛です。
【用例】
 べんきょをしかたは、きがむかんとじゃんどん、しごっじゃっで、しょはなかんめ。(勉強をするのは気が向かないんだけど、仕事だから仕方がないだろう。)

むきない・むきなっ
【意味】
 熱中する・真剣になる
【由来/語源】
 「向きになる」の転訛です。
【用例】
 あんまいむきないやらんで、ボッボッで、よしゅごあんど。(あんまり熱中されないで、ぼちぼちでいいですからね。)

むくい・むくっ
【意味】
 向ける
【由来/語源】
 「向ける」の転訛です。
【用例】
 ひとんほせえ、むくいなよ。(人の方に向けるなよ。)

むくかゆい・むくかゆっ
【意味】
 向きを変える
【由来/語源】
 「向きを変える」の転訛です。
【用例】
 うかぜが、むくかえっ、まっぽしくっどねー。(大風が向きを変えて、まともに来るよねー。)

むくっ
【意味】
 無口
【由来/語源】
 「無口」の転訛です。
【用例】
 むくっなひてな、さいもかたらせんでん、よかがな。(無口な人には、無理強いして語らせなくても、いいですがね。)

むくろいき
【意味】
 必死に・懸命に・力一杯
【由来/語源】
 「剥れ意気」の転訛です。
【用例】
 むくろいき、ひっぱっ。(力一杯、引っ張る。)

むげ
【意味】
 惨い
【由来/語源】
 「惨し」の転訛です。
【用例】
 むげこつすんな。(惨いことをするな。)

むけ
【意味】
 向こう
【由来/語源】
 「向こう」の転訛です。
【用例】
 「むけにことわいなしで、よかんどかい。」「きやならんち、いやいたっで、よしゅごあしとお。」(「向こうにことわりなしで、よいですかね。」「来れないと言われるんだから、いいんですよ。」)

むけづら
【意味】
 向う面・顔面
【由来/語源】
 「向う面」の転訛です。
【用例】
 むけづらを見据えっ、ねぎい。(向う面を見据えて、睨み付ける。)

むけめ
【意味】
 迎え・出迎え
【由来/語源】
 「迎え参り」の転訛です。
【用例】
 中央駅西口においやれば、あたいが、むけめあがんが。わからんとか、ラインを送っくいやんせ。(中央駅西口にいらっしゃれば、わたしが、お迎えに上がりましょう、ら分からない時は、ラインを送って下さい。」

むこ
【意味】
 反抗する・手向かう
【由来/語源】
 「向かう」の転義、転訛です。
【用例】
 軍鶏は気が荒れで、ぞぞわたが、はんでてん、まだ、むこっくっ。(軍鶏は気が荒いから、内臓が飛び出しても、まだ、向かって来る。)

むこ
【意味】
 向かう
【由来/語源】
 「向かう」の転訛です。
【用例】
 今、そっちせえ、むこちょんで、いっと、まっちゃんせ。(今、そちらへ向かっているので、ちょっと待ってください。)

むこ
【意味】
 向こう
【由来/語源】
 「向こう」の転訛です。
【用例】
 川んむこ、わたっ。(川の向こうに渡る。)

むこいい
【意味】
 婿入り
【由来/語源】
 「婿入り」の転訛です。
【用例】
 あたや、さんなんぼじゃんで、うっかたがえ、むこいいしもした。(私は、三男なので、家内の家に婿入りしました。)

むごか
【意味】
 惨い
【由来/語源】
 「惨い」の転訛です。
【用例】
 むごかこつ、しちゃならん。(惨いことをしてはいけない。)

むしい・むしっ
【意味】
 毟る
【由来/語源】
 「毟る」の転訛です。
【用例】
 にわといのほろをむしっ。(鶏の羽毛を毟る。)

むしくれ・むしくれば
【意味】
 虫歯
【由来/語源】
 「虫食らい歯」の転訛です。
【用例】
 むしくればい正露丸をつめいたや、ちった痛さがやんだごちゃっ。(虫歯に正露丸を詰めていたら、少しは痛さが止んだみたいだ。)

むしこ
【意味】
 息子
【由来/語源】
 「息子」の転訛です。
【用例】
 むしこんごぜんけが、おさかであいもんさ。(息子の結婚式が、大阪であります。)

むしと
【意味】
 筵・蓆(むしろ)
【由来/語源】
 「筵」の転訛です。
【用例】
 むかっの家でな、たたんなのして、わいだえんうえ、むしとをひっ、ねおったとこいもあったげな。(昔の家では、畳はなくて、割り竹の上に、むしろを敷いて寝ていたところもあったそうだ。)

むしめ・むいめ・むひめ
【意味】
 娘
【由来/語源】
 「娘」の転訛です。
【用例】
 こいが、やどんむしめじゃんさ。(これが、うちの娘です。)

むしらるい・むしらるっ
【意味】
 毟られる
【由来/語源】
 「毟らるる」の転訛です。
【用例】
 にわといがけをむしらるっ。(鶏が羽毛を毟られる。)

むすっ
【意味】
 結ぶ
【由来/語源】
 「結ぶ」の転訛です。
【用例】
 よまでむすっ。(紐で結ぶ。)

むすばるい・むすばるっ
【意味】
 結ばれる
【由来/語源】
 「結ばるる」の転訛です。
【用例】
 よか、縁が結ばるっ。(良縁が結ばれる。)

むぜ・むぞか
【意味】
 かわいい
【由来/語源】
 由来は「無慙」が訛ったことばです。「痛ましい・かわいそう」という意味があります。そこから意味が変化して「かわいい」という意味で使われるようになりました。
【用例】
 まこて、むぜ赤ちゃんじゃいやっこっ。うっかもご、あんが。(本当に可愛い赤ちゃんだこと。食べちゃいたよ。)

むぞ
【意味】
 可愛く
【由来/語源】
 「無慙(むぞう)く」の転義、転訛です。
【用例】
 よかべんべんをきっ、むぞなったねー。(晴れ着を着て、可愛くなったねー。)

むぞがい・むぞがっ
【意味】
 可愛がる
【由来/語源】
 「無慙しがる」の転義、転訛です。
【用例】
 赤ちゃんが生まれやったげな。お祖父さんがおぼえじ、むぞがいやんそで。(赤ちゃんが生まれたそうですよ。お祖父さんが無心に可愛がるでしょうね。)

むぞなか・むぞね
【意味】
 可愛くない
【由来/語源】
 「無慙くない」の転義、転訛です。
【用例】
 ぎをきしかえっ、むぞねこじゃ。(口答えをして、可愛くない子だ。)

むた・むただ
【意味】
 湿田・湿地・沼地
【由来/語源】
 湿田のことを「ぬた(沼田の転訛)」と言い、これが訛って、「むた(牟田)」になりました。鹿児島にも、草牟田があります。昔は草の生えた湿地だったんでしょう。
【用例】
 むただいいっとか、むかしゃ、田下駄をふんもんじゃったげな。(ぬかる田に入る時は、昔は田下駄を履くものだったそうだ。)

むだぐっ
【意味】
 無駄口
【由来/語源】
 「無駄口」の転訛です。
【用例】
 むだぐっをたたかじ、さっさ、しごつせんか。(無駄口を叩かず、さっさと仕事をしないか。)

むだづけ
【意味】
 無駄遣い
【由来/語源】
 「無駄遣い」の転訛です。
【用例】
 たしなかつけぜんじゃっで、むだづけをすんなよ。(貴重なお小遣いだから、無駄遣いをするなよ。)

むっ
【意味】
 麦
【由来/語源】
 「麦」の転訛です。
【用例】
 むかしゃ、うらさき、むぐうゆいもんじゃした。(昔は、裏作に麦を植えるものでした。)

むっ
【意味】
 向き
【由来/語源】
 「向き」の転訛です。
【用例】
 テレビがゆ、映らんた、アンテナんむっがわいとじゃなかや?(テレビがよく映らないのは、アンテナの向きが悪いんじゃないの?

むっ
【意味】
 向く
【由来/語源】
 「向く」の転訛です。
【用例】
 明後日んほを、むっ。(あらぬ方を向く。)

むっ
【意味】
 剥く
【由来/語源】
 「剥く」の転訛です。
【用例】
 なっででんかわをむっ。(夏蜜柑の皮を剥く。)

むっ
【意味】
 鞭
【由来/語源】
 「鞭」の転訛です。
【用例】
 むっで、たたっ。(鞭で叩く。)

むっかし
【意味】
 難しい
【由来/語源】
 「難しい」の転訛です。
【用例】
 むっかしさんにょをすっ。(難しい計算をする。)

むっがら
【意味】
 麦わら・麦藁
【由来/語源】
 「麦藁」の転訛です。
【用例】
 日が照っで、むっがらぼす被れよ。(日が照るから、麦藁帽子を被れよ。)

むっきゃあせ
【意味】
 向き合わせ
【由来/語源】
 「向き合わせ」の転訛です。
【用例】
 むっきゃあせで、すわっ。(向かい合わせで、座る。)

むっきょ
【意味】
 向き合う
【由来/語源】
 「向き合う」の転訛です。
【用例】
 むっきょて、かたいえをすっ。(向き合って、話し合いをする。)

むっふん
【意味】
 麦踏み
【由来/語源】
 「麦踏み」の転訛です。
【用例】
 むっふんなさんか朝んうちせんな、霜解けがすっで、やっせんたっど。(麦踏みは、寒い朝のうちにしないと、霜解けがするからダメなんだよ。)

むで
【意味】
 無精
【由来/語源】
 「無手」の転義です。原義は、何も持たないこと。
【用例】
 おやじゃ、わがえおっとか、むでしゃっで、ないもしやらん。(親父は、自宅にいる時は、無精だから、何もされない。)

むでごろ
【意味】
 怠け者・意気地なし・気力のない者
【由来/語源】
 「無手五郎」の転義、転訛です。「ごろ」は、卑称の接尾語。
【用例】
 むでごろは、家で、ごんもごんもしおっ。(怠け者は、家で、もごもごしている。)

むでな
【意味】
 不埒な・無体な
【由来/語源】
 「無手な」の転義です。
【用例】
 むでなこつゆ、わろ。(不埒なことを言う野郎。)

むなぜっ
【意味】
 胸騒ぎ
【由来/語源】
 「胸塞き」の転訛です。
【用例】
 むなぜっがすい。(胸騒ぎがする。)

むねさっ
【意味】
 胸元
【由来/語源】
 「胸先」の転訛です。
【用例】
 むねさっが、はだけちょっで、なおす。(胸元がはだけでいるので、着直す。)

むひこ・むひこんこ
【意味】
 息子
【由来/語源】
 「息子」の転訛です。
【用例】
 やどん、すよむひこじゃしと。(うちの長男です。)

むひめ
【意味】
 娘
【由来/語源】
 「娘」の転訛です。
【用例】
 やどんむひめも、よかとしやんで、だいかよか人はおいやらんな?(うちの娘もいい歳ですから、誰かいい人は、居られないでしょうか?)

むるい
【意味】
 群れる
【由来/語源】
 「群るる」の転訛です。
【用例】
 といが、むるい。(鳥が群れる。)

むんずむんず
【意味】
 むずむず
【由来/語源】
 「むずむず」の転訛です。一般に鹿児島弁は、言葉を短くしますが、擬態語、擬声語では、「ん」が入り、言葉を伸ばす傾向があります。その他の例として、「つるんつるん(つるつる)」、「ちっくんちっくん(ちくちく)」、「べったんべったん(べたべた)」などがあります。
【用例】
 あいのはらが、むんずむんずしっ、ねいがないもはんじゃしたと。(足の裏がムズムズして、眠れなかったんですよ。)

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