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「わっぜか」
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あいがともさげもす
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「む」から始まる鹿児島弁
むい
【意味】
無理
【由来/語源】
「無理」の転訛です。
【用例】
どげんしてん、そんたむいじゃ。(どうしても、それは無理ですよ。)
むいなか・むいね
【意味】
かわいそう・むごい
【由来/語源】
「無理な」の転義、転訛です。
【用例】
そげんむいなかこつしやんな。(そんなに可哀想なことをしないでよ。)
むいめ
【意味】
娘
【由来/語源】
「娘」の転訛です。
【用例】
あたあがむいめが、ゆうびんきょきおいもんで、ねんつじょをおといやったもはんか?(私の娘が、郵便局にいるので、年賀状を取っていただけませんか?)
むかえ
【意味】
向こう側・対岸
【由来/語源】
「向かえ」の意味です。
【用例】
むかえん麓からおさいじゃったとじゃひち。(向かいの麓からお越しになられたんですって。)
むかじ
【意味】
向かないで
【由来/語源】
「向かずに」の転訛です。
【用例】
気が向かじ、かかいおわじおいもした。(気が向かずに、関わらずにいました。)
むかしなじゅん・まかしなじん
【意味】
幼馴染・幼友達
【由来/語源】
「昔馴染み」の転訛です。
【用例】
ここんママさんは、むかしなじゅんじゃっで、つこくれよ。(ここのママさんは、昔馴染みだから、使ってくれよ。)
むかすね・むかずね
【意味】
向う脛
【由来/語源】
「向う脛」の転訛です。
【用例】
むかすねを打ってや、つぐろじんがでけた。(向う脛を打ったら、青アザができた。)
むかぜ
【意味】
百足
【由来/語源】
「百足」の転訛です。
【用例】
むかぜ油が、やけじょいなよかちゆもんど。(百足油が火傷にはいいと言いますよ。)
むかば
【意味】
前歯・門歯
【由来/語源】
「向こう歯」または、「迎え歯」の転訛か?
【用例】
むかばん差し歯が、おっとれっ、がっついげんねごあした。(前歯の差し歯が取れて、本当に恥ずかしいでした。)
むかるっ・むかわるい・むかわるっ
【意味】
嫁ぐ・嫁入りする
【由来/語源】
「迎えられる」の転訛です。
【用例】
上んむいめはむかわれっもして、名古屋おいもしと。(長女は嫁いで、名古屋に居るんですよ。)
むかん
【意味】
向かない
【由来/語源】
「向かぬ」の転訛です。
【用例】
べんきょをしかたは、きがむかんとじゃんどん、しごっじゃっで、しょはなかんめ。(勉強をするのは気が向かないんだけど、仕事だから仕方がないだろう。)
むきない・むきなっ
【意味】
熱中する・真剣になる
【由来/語源】
「向きになる」の転訛です。
【用例】
あんまいむきないやらんで、ボッボッで、よしゅごあんど。(あんまり熱中されないで、ぼちぼちでいいですからね。)
むくい・むくっ
【意味】
向ける
【由来/語源】
「向ける」の転訛です。
【用例】
ひとんほせえ、むくいなよ。(人の方に向けるなよ。)
むくかゆい・むくかゆっ
【意味】
向きを変える
【由来/語源】
「向きを変える」の転訛です。
【用例】
うかぜが、むくかえっ、まっぽしくっどねー。(大風が向きを変えて、まともに来るよねー。)
むくっ
【意味】
無口
【由来/語源】
「無口」の転訛です。
【用例】
むくっなひてな、さいもかたらせんでん、よかがな。(無口な人には、無理強いして語らせなくても、いいですがね。)
むくろいき
【意味】
必死に・懸命に・力一杯
【由来/語源】
「剥れ意気」の転訛です。
【用例】
むくろいき、ひっぱっ。(力一杯、引っ張る。)
むげ
【意味】
惨い
【由来/語源】
「惨し」の転訛です。
【用例】
むげこつすんな。(惨いことをするな。)
むけ
【意味】
向こう
【由来/語源】
「向こう」の転訛です。
【用例】
「むけにことわいなしで、よかんどかい。」「きやならんち、いやいたっで、よしゅごあしとお。」(「向こうにことわりなしで、よいですかね。」「来れないと言われるんだから、いいんですよ。」)
むけづら
【意味】
向う面・顔面
【由来/語源】
「向う面」の転訛です。
【用例】
むけづらを見据えっ、ねぎい。(向う面を見据えて、睨み付ける。)
むけめ
【意味】
迎え・出迎え
【由来/語源】
「迎え参り」の転訛です。
【用例】
中央駅西口においやれば、あたいが、むけめあがんが。わからんとか、ラインを送っくいやんせ。(中央駅西口にいらっしゃれば、わたしが、お迎えに上がりましょう、ら分からない時は、ラインを送って下さい。」
むこ
【意味】
反抗する・手向かう
【由来/語源】
「向かう」の転義、転訛です。
【用例】
軍鶏は気が荒れで、ぞぞわたが、はんでてん、まだ、むこっくっ。(軍鶏は気が荒いから、内臓が飛び出しても、まだ、向かって来る。)
むこ
【意味】
向かう
【由来/語源】
「向かう」の転訛です。
【用例】
今、そっちせえ、むこちょんで、いっと、まっちゃんせ。(今、そちらへ向かっているので、ちょっと待ってください。)
むこ
【意味】
向こう
【由来/語源】
「向こう」の転訛です。
【用例】
川んむこ、わたっ。(川の向こうに渡る。)
むこいい
【意味】
婿入り
【由来/語源】
「婿入り」の転訛です。
【用例】
あたや、さんなんぼじゃんで、うっかたがえ、むこいいしもした。(私は、三男なので、家内の家に婿入りしました。)
むごか
【意味】
惨い
【由来/語源】
「惨い」の転訛です。
【用例】
むごかこつ、しちゃならん。(惨いことをしてはいけない。)
むしい・むしっ
【意味】
毟る
【由来/語源】
「毟る」の転訛です。
【用例】
にわといのほろをむしっ。(鶏の羽毛を毟る。)
むしくれ・むしくれば
【意味】
虫歯
【由来/語源】
「虫食らい歯」の転訛です。
【用例】
むしくればい正露丸をつめいたや、ちった痛さがやんだごちゃっ。(虫歯に正露丸を詰めていたら、少しは痛さが止んだみたいだ。)
むしこ
【意味】
息子
【由来/語源】
「息子」の転訛です。
【用例】
むしこんごぜんけが、おさかであいもんさ。(息子の結婚式が、大阪であります。)
むしと
【意味】
筵・蓆(むしろ)
【由来/語源】
「筵」の転訛です。
【用例】
むかっの家でな、たたんなのして、わいだえんうえ、むしとをひっ、ねおったとこいもあったげな。(昔の家では、畳はなくて、割り竹の上に、むしろを敷いて寝ていたところもあったそうだ。)
むしめ・むいめ・むひめ
【意味】
娘
【由来/語源】
「娘」の転訛です。
【用例】
こいが、やどんむしめじゃんさ。(これが、うちの娘です。)
むしらるい・むしらるっ
【意味】
毟られる
【由来/語源】
「毟らるる」の転訛です。
【用例】
にわといがけをむしらるっ。(鶏が羽毛を毟られる。)
むすっ
【意味】
結ぶ
【由来/語源】
「結ぶ」の転訛です。
【用例】
よまでむすっ。(紐で結ぶ。)
むすばるい・むすばるっ
【意味】
結ばれる
【由来/語源】
「結ばるる」の転訛です。
【用例】
よか、縁が結ばるっ。(良縁が結ばれる。)
むぜ・むぞか
【意味】
かわいい
【由来/語源】
由来は「無慙」が訛ったことばです。「痛ましい・かわいそう」という意味があります。そこから意味が変化して「かわいい」という意味で使われるようになりました。
【用例】
まこて、むぜ赤ちゃんじゃいやっこっ。うっかもご、あんが。(本当に可愛い赤ちゃんだこと。食べちゃいたよ。)
むぞ
【意味】
可愛く
【由来/語源】
「無慙(むぞう)く」の転義、転訛です。
【用例】
よかべんべんをきっ、むぞなったねー。(晴れ着を着て、可愛くなったねー。)
むぞがい・むぞがっ
【意味】
可愛がる
【由来/語源】
「無慙しがる」の転義、転訛です。
【用例】
赤ちゃんが生まれやったげな。お祖父さんがおぼえじ、むぞがいやんそで。(赤ちゃんが生まれたそうですよ。お祖父さんが無心に可愛がるでしょうね。)
むぞなか・むぞね
【意味】
可愛くない
【由来/語源】
「無慙くない」の転義、転訛です。
【用例】
ぎをきしかえっ、むぞねこじゃ。(口答えをして、可愛くない子だ。)
むた・むただ
【意味】
湿田・湿地・沼地
【由来/語源】
湿田のことを「ぬた(沼田の転訛)」と言い、これが訛って、「むた(牟田)」になりました。鹿児島にも、草牟田があります。昔は草の生えた湿地だったんでしょう。
【用例】
むただいいっとか、むかしゃ、田下駄をふんもんじゃったげな。(ぬかる田に入る時は、昔は田下駄を履くものだったそうだ。)
むだぐっ
【意味】
無駄口
【由来/語源】
「無駄口」の転訛です。
【用例】
むだぐっをたたかじ、さっさ、しごつせんか。(無駄口を叩かず、さっさと仕事をしないか。)
むだづけ
【意味】
無駄遣い
【由来/語源】
「無駄遣い」の転訛です。
【用例】
たしなかつけぜんじゃっで、むだづけをすんなよ。(貴重なお小遣いだから、無駄遣いをするなよ。)
むっ
【意味】
麦
【由来/語源】
「麦」の転訛です。
【用例】
むかしゃ、うらさき、むぐうゆいもんじゃした。(昔は、裏作に麦を植えるものでした。)
むっ
【意味】
向き
【由来/語源】
「向き」の転訛です。
【用例】
テレビがゆ、映らんた、アンテナんむっがわいとじゃなかや?(テレビがよく映らないのは、アンテナの向きが悪いんじゃないの?
むっ
【意味】
向く
【由来/語源】
「向く」の転訛です。
【用例】
明後日んほを、むっ。(あらぬ方を向く。)
むっ
【意味】
剥く
【由来/語源】
「剥く」の転訛です。
【用例】
なっででんかわをむっ。(夏蜜柑の皮を剥く。)
むっ
【意味】
鞭
【由来/語源】
「鞭」の転訛です。
【用例】
むっで、たたっ。(鞭で叩く。)
むっかし
【意味】
難しい
【由来/語源】
「難しい」の転訛です。
【用例】
むっかしさんにょをすっ。(難しい計算をする。)
むっがら
【意味】
麦わら・麦藁
【由来/語源】
「麦藁」の転訛です。
【用例】
日が照っで、むっがらぼす被れよ。(日が照るから、麦藁帽子を被れよ。)
むっきゃあせ
【意味】
向き合わせ
【由来/語源】
「向き合わせ」の転訛です。
【用例】
むっきゃあせで、すわっ。(向かい合わせで、座る。)
むっきょ
【意味】
向き合う
【由来/語源】
「向き合う」の転訛です。
【用例】
むっきょて、かたいえをすっ。(向き合って、話し合いをする。)
むっふん
【意味】
麦踏み
【由来/語源】
「麦踏み」の転訛です。
【用例】
むっふんなさんか朝んうちせんな、霜解けがすっで、やっせんたっど。(麦踏みは、寒い朝のうちにしないと、霜解けがするからダメなんだよ。)
むで
【意味】
無精
【由来/語源】
「無手」の転義です。原義は、何も持たないこと。
【用例】
おやじゃ、わがえおっとか、むでしゃっで、ないもしやらん。(親父は、自宅にいる時は、無精だから、何もされない。)
むでごろ
【意味】
怠け者・意気地なし・気力のない者
【由来/語源】
「無手五郎」の転義、転訛です。「ごろ」は、卑称の接尾語。
【用例】
むでごろは、家で、ごんもごんもしおっ。(怠け者は、家で、もごもごしている。)
むでな
【意味】
不埒な・無体な
【由来/語源】
「無手な」の転義です。
【用例】
むでなこつゆ、わろ。(不埒なことを言う野郎。)
むなぜっ
【意味】
胸騒ぎ
【由来/語源】
「胸塞き」の転訛です。
【用例】
むなぜっがすい。(胸騒ぎがする。)
むねさっ
【意味】
胸元
【由来/語源】
「胸先」の転訛です。
【用例】
むねさっが、はだけちょっで、なおす。(胸元がはだけでいるので、着直す。)
むひこ・むひこんこ
【意味】
息子
【由来/語源】
「息子」の転訛です。
【用例】
やどん、すよむひこじゃしと。(うちの長男です。)
むひめ
【意味】
娘
【由来/語源】
「娘」の転訛です。
【用例】
やどんむひめも、よかとしやんで、だいかよか人はおいやらんな?(うちの娘もいい歳ですから、誰かいい人は、居られないでしょうか?)
むるい
【意味】
群れる
【由来/語源】
「群るる」の転訛です。
【用例】
といが、むるい。(鳥が群れる。)
むんずむんず
【意味】
むずむず
【由来/語源】
「むずむず」の転訛です。一般に鹿児島弁は、言葉を短くしますが、擬態語、擬声語では、「ん」が入り、言葉を伸ばす傾向があります。その他の例として、「つるんつるん(つるつる)」、「ちっくんちっくん(ちくちく)」、「べったんべったん(べたべた)」などがあります。
【用例】
あいのはらが、むんずむんずしっ、ねいがないもはんじゃしたと。(足の裏がムズムズして、眠れなかったんですよ。)
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