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鹿 児 島 弁 ネ ッ ト 辞 典 「わっぜか」

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  2. 「も」から始まる鹿児島弁

も
【意味】
 舞う
【由来/語源】
 「舞う」の転訛です。
【用例】
 「へが、も。(灰が舞う。)」

も
【意味】
 もう・更に
【由来/語源】
 「もう」の転訛です。
【用例】
 もちっと、たもんせ。(もう少し下さい。)

もい
【意味】
 お守・子守
【由来/語源】
 「守(も)り」の転訛です。
【用例】
 おやっどんな、あたいがもいすっで、いたっきやい。(親父さんは、私が守りをするから、行ってらっしゃい。)

もい
【意味】
 漏る
【由来/語源】
 「漏る」の転訛です。
【用例】
 こんたいは、みっがもい。(この樽は、水が漏る。)

もい
【意味】
 盛り・盛る
【由来/語源】
 「盛る」の転訛です。
【用例】
 ぬっざかいの子いな、ごいともっ。(育ち盛りの子供には、ドサっと盛る。)

もいあがい・もいあがっ・もいやがい・もいやがっ
【意味】
 盛り上がる
【由来/語源】
 「盛り上がる」の転訛です。
【用例】
 座が、もいあがっ。(座が、盛り上がる。)

もいあぐい・もいあぐっ・もいやぐい・もいやぐっ
【意味】
 盛り上げる
【由来/語源】
 「盛り上げる」の転訛です。
【用例】
 のんかたを、もいあぐっ。(飲み会を盛り上げる。)

もいぎっ・もぎっ
【意味】
 百舌(もず)
【由来/語源】
 「百舌吉」の転訛です。
【用例】
 もいぎっが、ねちょい。(百舌が鳴いている。)

もいつくい
【意味】
 盛り付ける
【由来/語源】
 「盛り付くる」の転訛です。
【用例】
 ぬっざかいのむひこい、とんこつ、ごいともいつくい。(育ち盛りの息子に、とんこつを、どかんと盛り付ける。)

もいっど
【意味】
 再度・いま一度
【由来/語源】
 「もう一度」の転訛です。

もいっとっ
【意味】
 もう少し・もうしばらく
【由来/語源】
 「もう一時(いっとき)」の転訛です。
【用例】
 もいっと、まっちゃんせ。(もうしばらく、お待ち下さい。)

もいっぺ
【意味】
 もう一杯
【由来/語源】
 「もう一杯」の転訛です。
【用例】
 おっさん、おちゃが、んめかした。もいっぺもろてんよかしか?(奧さん、おちゃが美味しかったです。もう一杯いただいてよろしいですか?)

もいでくい
【意味】
 漏れ出す・漏れ始める
【由来/語源】
 「漏れ出来る」の転訛です。「〜でくっ」は、「〜しだす。〜始める」の意味です。
【用例】
 パッキンがばけなっ、みっがもれでけた。(パッキンがバカになって、水が漏れ始めた。)

もいのこ
【意味】
 子守
【由来/語源】
 「守りの子」の転訛です。鹿児島方言では、「子守」⇨「もいのこ」、「子猫」⇨「ねこんこ」などのように、語順が逆になる言葉があります。
【用例】
 いつっのこもい唄は、もいのこんこつ歌っちょったんさ。(五木の子守唄は、子守りのことを歌っているんです。)

もえ
【意味】
 模合(もあい)
【由来/語源】
 模合は鹿児島や沖縄の風習です。近所や親戚同士でグループになり、お金を出し合ってメンバーを助け合う仕組みです。「もえ」は模合が訛ったことばです。
【用例】
 もえで当たったしは、けんぬっち、ごっそを出すこちなっちょっ。(模合で当選した人は、けんぬきというご馳走を出すことになっている。)

もえあがい・もえあがっ
【意味】
 燃え上がる
【由来/語源】
 「燃え上がる」の転訛です。
【用例】
 かしなっ、ただいまんこめ、燃え上がっ。(火事になって、たちまち燃え上がる。)

もえつっ
【意味】
 火が付く・燃え移る
【由来/語源】
 「燃え付く」の転訛です。
【用例】
 すっのはをくべれあ、いっきもえつっ。(杉の葉を燃やせば、すぐに火が付く。)

もえとっ
【意味】
 燃え尽きる
【由来/語源】
 「燃え通る」の転訛です。
【用例】
 たっぼんが、もえとっ。(焚き物が、燃え尽きる。)

もえん
【意味】
 燃えない
【由来/語源】
 「燃えぬ」の転訛です。
【用例】
 いっこ、もえん。(なかなか、燃えない。)

もが
【意味】
 馬鍬
【由来/語源】
 「馬鍬(まぐわ・まんが)」の転訛です。
【用例】
 もがで、たおこしすっ。(馬鍬で、代掻きをする。)

もがい
【意味】
 不平・駄々・ねだる
【由来/語源】
 「強請(もが)り」・「強請る」の転訛です。
【用例】
 ぜんのもがい。(お金をせびる。)

もがい・もがっ・もがる
【意味】
 駄々をこねる・理屈を言う
【由来/語源】
 「強請(もが)る」の転訛です。
【用例】
 もがい子は、うっちぇっえけ。(駄々をこねる子は、ほっとけ。)

もぎ・もぎっ
【意味】
 百舌(もず)
【由来/語源】
 「百舌」・「鵙」の転訛です。
【用例】
 もぎっが、たかねでなっ。(百舌が、高鳴きで鳴く。)

もぐい・もぐっ
【意味】
 潜る
【由来/語源】
 「潜る」の転訛です。
【用例】
 うんのなけ、もぐっ。(海中に潜る。)

もくい・もくっ
【意味】
 儲ける
【由来/語源】
 「儲くる」の転訛です。
【用例】
 じだでもくい。(土地で儲ける。)

もぐいくん
【意味】
 潜り込む
【由来/語源】
 「潜り込む」の転訛です。
【用例】
 布団のなけ、もぐいこん。(布団の中に、潜り込む。)

もけ
【意味】
 儲け
【由来/語源】
 「儲け」の転訛です。
【用例】
 もけがあしたや?(儲けがありましたか?)

もけあがい・もけあがっ
【意味】
 大儲けする
【由来/語源】
 「儲け上がる」の転訛です。
【用例】
 あっねが当たっ、もけあがっ。(商売が当たって、大儲けする。)

もけそこの
【意味】
 儲け損なう
【由来/語源】
 「儲け損なう」の転訛です。
【用例】
 ことしゃ、うかぜで、田畑ががらっやられっ、もけそこねたどこいか、ふておっかをかるた。(今年は、台風で、田畑が完全にやられて、儲け損なうどころか、借金を背負った。)

もけだまし
【意味】
 勘定高いこと・商魂たくましいこと
【由来/語源】
 「儲け魂」の転訛です。
【用例】
 もけだましがいっちょいしは、「やすしまかんで。」ち、ゆてん、たっか値でうっちょっとやんど。(商魂たくましい人は、「お安くさせていただきます。」と言っても、高い値段で売っているんですよ。)

もじい・もずっ
【意味】
 弄(もてあそ)ぶ・弄(いじ)る
【由来/語源】
 「無慙(むぞう)るる」の転訛です。
【用例】
 ねこんこをもじい。(子猫を弄る。)

もじいくやす
【意味】
 弄り壊す
【由来/語源】
 「無慙(むぞう)り壊(くや)す」の転訛です。
【用例】
 こどんが、おもちゃをもじいくやす。(子供が、玩具を弄り壊す。)

もす
【意味】
 ~ます(謙譲の意を表す)
【由来/語源】
 「申(まう)す」の転訛です。
【用例】
 あたいも、てのんいっもす。(私も、同行いたします。)

もぜ
【意味】
 可愛い
【由来/語源】
 「無慙(むぞう)し」の転訛です。
【用例】
 もぜねこんこを、もろっけよ。(可愛い子猫を貰って来いよ。)

もそ
【意味】
 ~ましょう(謙譲の意を表す)
【由来/語源】
 「申そう」の転訛です。
【用例】
 いたてみもそ。(行ってみましょう。)

もそ・もそだけ
【意味】
 孟宗竹
【由来/語源】
 「孟宗竹」の転訛です。
【用例】
 一でめ、二こさん、三から、四もそ(一に大名竹、二に布袋竹、三に唐竹、四に孟宗竹)※筍の美味しさランキングです。

もぞか
【意味】
 可愛い
【由来/語源】
 「無慙(むぞう)し」の転訛です。
【用例】
 もぞか、実が成ったもんじゃ。(可愛い実が成ったものだ。)

もぞがっ
【意味】
 可愛がる
【由来/語源】
 「無慙(むぞう)がる」の転訛です。
【用例】
 おじいさんどんが、もぞがいやんそで。(お祖父さんが、可愛がるでしょうね。)

もたすい・もたすっ
【意味】
 持たせる
【由来/語源】
 「持たせる」の転訛です。
【用例】
 ちった、ぜんのもたすっで、つこやい。(少し、お金を持たせるから、使いなさい。)

もたん
【意味】
 持たない・持ってない
【由来/語源】
 「持たぬ」の転訛です。
【用例】
 傘を持たんで、はっでやったが。(傘を持たずに、出られたよ。)

もちっと
【意味】
 もう少し
【由来/語源】
 「もうちっと」の転訛です。
【用例】
 もちっとどま、しょちゅをぬでんよかどが?(もう少しぐらいは、焼酎を飲んでいいだろう?)

もっ
【意味】
 餅
【由来/語源】
 「餅」の転訛です。
【用例】
 じゅうにがっにじゅくんちゃ、にじゅうくもっちゅて、もっはつかんもをじゃ。(十二月二十九日は、二重苦餅と言って、餅は搗かないものだ。)

もっ
【意味】
 漏る
【由来/語源】
 「漏る」の転訛です。
【用例】
 たいがもっ。(樽が漏る。)

もっ
【意味】
 持つ
【由来/語源】
 「持つ」の転訛です。
【用例】
 ぜんな、おいがもっで、くんたてっくれんか。(お金は、俺が持つから、計画してくれないか。)

もっ
【意味】
 舞う
【由来/語源】
 「舞う」の転訛です。
【用例】
 ゆっが、もっ。(雪が舞う。)

もっ
【意味】
 盛る
【由来/語源】
 「盛る」の転訛です。
【用例】
 ぬっざかいのこどんに、めす、ごいともっ。(育ち盛りの子供に、ご飯をドンと盛る。)

もつい・もつっ
【意味】
 持ちこたえる・維持できる
【由来/語源】
 「持つる」の転訛です。
【用例】
 真空パックじゃっで、なご、もついが。(真空パックだから、長くもつよ。)

もつい・もつっ
【意味】
 もてる・ちやほやされる・厚遇される
【由来/語源】
 「持つる」の転訛で、「持つ」の可能動詞です。
【用例】
 おはんな、おなごかあ、もついがなあー。(貴方は、女子からもてるよねー。)

もっかぎい
【意味】
 持てるだけ
【由来/語源】
 「持つ限り」の転訛です。
【用例】
 「むいめが、きどくつ通ったばっかいで、しょてはうっつぶるっ。」ちゅもんどん、里戻いしちょったむいめは、もっかぎいもっ、戻いもしたど。(「娘が、木戸口を通ったばっかりで、所帯は潰れる。」と言いますが、里戻りしていたむすめは、持てるだけ持って、帰りましたよ。)

もっかくい・もっかくっ
【意味】
 持ち掛ける
【由来/語源】
 「持ち掛ける」の転訛です。
【用例】
 縁談をもっかくい。(縁談を持ち掛ける。)

もっくだ
【意味】
 妊娠した
【由来/語源】
 「持ち込んだ」の転義、転訛です。
【用例】
 といよて、5年目で、よいなこてうっかたが、もっくだ。(結婚して5年目で、ようやく妻が妊娠した。)

もっくん
【意味】
 妊娠する
【由来/語源】
 「持ち込む」の転義、転訛です。
【用例】
 べぶが、もっくん。(牛が妊娠する。)

もっくん
【意味】
 持ち込む
【由来/語源】
 「持ち込む」の転訛です。
【用例】
 米、味噌をもっこん、とじいたっ。(米、味噌を持ち込んで、湯治に行く。)

もっけ
【意味】
 持って来い
【由来/語源】
 「持って来い」の転訛です。
【用例】
 あいたけねたけ、もっけ。(あるだけ全部、持って来い。)

もっさ
【意味】
 艾(もぐさ)
【由来/語源】
 「もぐさ」の転訛です。
【用例】
 もっさは、ふっかあとっ。(もぐさは、よもぎから取る。)

もっさるっ
【意味】
 持ち歩く
【由来/語源】
 「持ち為(し)歩(あり)く」の転訛です。
【用例】
 ねんず、もっさるっ。(年中、持ち歩く。)

もっじっ
【意味】
 持って行く
【由来/語源】
 「持って行く」の転訛です。
【用例】
 にぎいめしゃ、じんじ、しこ、もっじかんなら。(おにぎりは、余計に握って、持っていこう。)

もっしょい
【意味】
 強く・無性に
【由来/語源】
 「無性に」の転訛です。
【用例】
 もっしょい引っ張っと、ちぎるっど。(強く引っ張ると、ちぎれるぞ。)

もっしょん・もっすい
【意味】
 たいへん・強く・はなはだしく
【用例】
 もっしょんきしかとか、よくおれ。(とてもきつい時は、休んでおけ。)

もったいなか・もったいね
【意味】
 勿体ない
【由来/語源】
 「勿体ない」の転訛です。
【用例】
 もったいなかこつすいもんじゃなか。(勿体ないことをするものではない。)

もっだし・もっだす
【意味】
 持ち出す
【由来/語源】
 「持ち出す」の転訛です。
【用例】
 くゎいしゃんぜんぬもっだし、くぶきらるい。(会社の金を持ち出して、解雇される。)

もっちゃぐい・もっちゃぐっ
【意味】
 持ち上げる
【由来/語源】
 「持ち上げる」の転訛です。
【用例】
 えれ、もっちゃぐいが、ないかじゃんそ。(えらい持ち上げますが、何かでしょう。)

もっちゃげおとし
【意味】
 褒めた後でけなすこと・胴上げして落とすこと
【由来/語源】
 「持ち上げ落とし」の転訛です。
【用例】
 受章祝賀会でな、手を叩っおしたどん、あとかあな、もっちゃげおとししちょしたど。(受賞祝賀会では、手を叩いていましたが、後からは、けなしてましたよ。)

もっつっ
【意味】
 餅つき
【由来/語源】
 「餅搗き」の転訛です。
【用例】
 もっつっをすっで、かせしけきっくれんか。(餅つきをするので、手伝いをしに来てくれないか。)

もっでい・もっでっ
【意味】
 持ち出す
【由来/語源】
 「持ち出す」の転訛です。
【用例】
 避難すっとか、てせっなもんをもっでいごっ、しおっ。(避難する時は、大切な物を持ち出すようにしている。)

もっとかす
【意味】
 持ちきれず倒れる
【由来/語源】
 「持ち解かす」の転訛です。

もっにき
【意味】
 持ち難い
【由来/語源】
 「持ち難い」の転訛です。
【用例】
 つるんつるんしっ、もっにき。(つるつるして、持ち難い。)

もっはだ
【意味】
 餅肌
【由来/語源】
 「餅肌」の転訛です。
【用例】
 ここん温泉に入れあ、もっはだなんど。(ここの温泉に入れば、餅肌になりますよ。)

もっもどっ
【意味】
 持ち帰る
【由来/語源】
 「持ち戻る」の転訛です。
【用例】
 うれのこいを、もっもどい。(売れ残りを、持ち帰る。)

もつるい
【意味】
 縺れる
【由来/語源】
 「縺(もつ)るる」の転訛です。
【用例】
 糸がもつるい。(糸が縺れる。)

もてあめっ
【意味】
 持て余すの連用形
【由来/語源】
 「持て余す」の転訛です。
【用例】
 うっかたひといを、もてあめっおんが。(女房一人を、持て余していますよ。)

もてん
【意味】
 もてない・長持ちしない
【由来/語源】
 「持てぬ」の転訛です。
【用例】
 こん傘は、もてんなった。(この傘は、長持ちしなかった。)

もどい
【意味】
 戻る
【由来/語源】
 「戻る」の転訛です。
【用例】
 ぜんがもどい。(お金が戻る。)

もどい
【意味】
 帰り
【由来/語源】
 「戻り」の転訛です。
【用例】
 いか、新幹線やんどん、もどいは、飛行機いした。(行きは新幹線だけど、帰りは飛行機にした。)

もどい
【意味】
 戻り
【由来/語源】
 「戻り」の転訛です。
【用例】
 いっとか、てのんいっもしたどん、もどいは、めんめんに戻っきもした。(行く時は、連れだって行きましたが、帰りは、各々帰って来ました。)

もどい・もどっ
【意味】
 帰る
【由来/語源】
 「戻る」の転訛です。
【用例】
 いっき、もどいが。(すぐに戻るよ。)

もどいちっ・もどいつっ
【意味】
 帰り着く
【由来/語源】
 「戻り着く」の転訛です。
【用例】
 もどいちたとか、電話をせえよ。(帰り着いた時は、電話をしなさいよ。)

もどいは
【意味】
 帰る時期・帰る機会
【由来/語源】
 
【用例】
 もどいはを、うしの。(帰るタイミングを外す。)

もどいみっ
【意味】
 帰り道
【由来/語源】
 「戻り道」の転訛です。
【用例】
 もどいみち、どしがえ、へよいしっきた。(帰り道、友達の家に立ち寄って来た。)

もどさん
【意味】
 戻さない
【由来/語源】
 「戻さぬ」の転訛です。
【用例】
 かっきた本の戻さんな、がらるっど。(借りてきた本を返さないと、叱られるぞ。)

もどっ
【意味】
 戻る
【由来/語源】
 「戻る」の転訛です。
【用例】
 もて、もどっ。(元に戻る。)

もどっ・もどい
【意味】
 帰る
【由来/語源】
 「戻る」の転訛です。
【用例】
 も、もどっ頃じゃあらしもはんどかい。(もう、帰る頃じゃないでしょうか。)

もどっこん
【意味】
 戻らない
【由来/語源】
 「戻って来ぬ」の転訛です。
【用例】
 ふぞを落としたどん、もどっこんめだい。(財布を落としたけど、戻らないだろう。)

もどひ
【意味】
 戻す
【由来/語源】
 「戻す」の転訛です。
【用例】
 つこたとか、もて、もどひいけよ。(使った時は、元に戻しておけよ。)

もどらん
【意味】
 戻らない
【由来/語源】
 「戻らぬ」の転訛です。
【用例】
 あんみとは、もてもどらんめ。(あの夫婦は、元に戻らないだろう。)

ものいい
【意味】
 出費
【由来/語源】
 「物入り」の転訛です。
【用例】
 しがちゃ、ものいいじゃんど。(4月は、物入りですよ。)

ものおしゅん・ものおしん
【意味】
 物惜しみ
【由来/語源】
 「物惜しみ」の転訛です。
【用例】
 ものおしゅんをしっ、かせっくれん。(物惜しみをして、貸してくれない。)

ものごっ
【意味】
 文句
【由来/語源】
 「物言(ものごと)」の転訛です。
【用例】
 ものごちゃいわし、えんじょはすいめ。(文句は言わず、遠慮はするまい。)※鰯と言わし、鯣とすいめを掛けた表現です。

ものごっ
【意味】
 物事・おしゃべり
【由来/語源】
 「物事」の転訛です。
【用例】
 巡査さあが、きちょいやんが、ないかものごっが、あったたやせんな?(おまわりさんが来ていらっしゃるけど、何か事があったんじゃないですか?)

ものめい・ものめ
【意味】
 寺社の参詣
【由来/語源】
 「物詣り」の転訛です。
【用例】
 ものめいいたっきもした。(参詣に行って来ました。)

ものゆ
【意味】
 物の言い方
【由来/語源】
 「物言い」の転訛です。
【用例】
 ものゆ、気を付けよ。(物の言い方に気を付けろよ。)

ものわかい
【意味】
 物分り・飲み込み
【由来/語源】
 「物分り」の転訛です。
【用例】
 ものわかいがえ。(物分りがいい。)

ものわる
【意味】
 不用意に
【由来/語源】
 「物悪く」の転訛です。
【用例】
 電話を、ものわる、しんよすいもんじゃね。(電話を不用意に信用するものではない。)

ものわれ
【意味】
 物笑い・世間の嘲笑
【由来/語源】
 「物笑い」の転訛です。
【用例】
 ものわれんたねいないよなこつすいめど。(世間の嘲笑を浴びるようなことをするなよ。)

もへ
【意味】
 最早・早くも
【由来/語源】
 「最早(もはや)」の転訛です。
【用例】
 もへ、でけたとや?(もう、出来たの?

もま
【意味】
 ムササビ・モモンガ・フクロウ
【由来/語源】
 「ムササビの古名・毛美(もみ)」の転義、転訛です。フクロウはムササビと棲息圏が同一なので、混用されます。「森魔」の転訛説もあります。
【用例】
 ホー、ホーち、もまがなっ。(ホー、ホーと、フクロウが鳴く。)

もみっ
【意味】
 紅葉
【由来/語源】
 「紅葉(もみじ)」の転訛です。
【用例】
 あかごん、もみっのよなてがむぜ。(赤ちゃんのもみじのような手が可愛い。)

もむい・もむっ
【意味】
 揉める・紛糾する
【由来/語源】
 「揉むる」の転訛です。
【用例】
 いらんこつゆしのおったで、総会がもめっしもた。(余計なことを言う人がいたので、総会が紛糾してしまった。)

もめでくい
【意味】
 揉め出す・揉め始める
【由来/語源】
 「揉め出くる」の転訛です。
【用例】
 みとなかが、もめでけた。(夫婦仲が、揉め出した。)

ももじい・ももじっ
【意味】
 弄る(いじる)
【由来/語源】
 「揉み弄る」の転訛か?
【用例】
 猫をももじい。(猫を弄り回す。)

ももじいたくい・ももじいたくっ・ももんたくい・ももんたくっ
【意味】
 くしゃくしゃに揉む・もみくちゃにする・弄ぶ
【由来/語源】
 「揉み弄りたくる」の転訛か?
【用例】
 いんが、ティッシュをももじいたくっ、あすっ。(犬が、ティシュをくしゃくしゃにして遊ぶ。)

ももんたくっ
【意味】
 もみくちゃにする
【由来/語源】
 「揉みたくる」の転訛です。「たくる」は、強意の接尾語。
【用例】
 チラシをももんたくっ、うっすっ。(チラシをくちゃくちゃにして捨てる。)

もやし
【意味】
 麦芽・種麹
【由来/語源】
 由来は「萌やし」です。麦芽の酵母や種麹が発酵を促進させる(萌やす)ので「萌やし」と言われるようになりました。
【用例】
 からいも飴を作っとに、もやしがいっとよ (からいも飴を作るのに、麦芽が要るんだよ。)

もやし・もやしか・もやすか
【意味】
 容易である・たやすい
【由来/語源】
 「目易し」の転義、転訛です。
【用例】
 そんぐらいは、もやしこっじゃが。(そのぐらいは、容易いことだよ。)

もゆい
【意味】
 燃える
【由来/語源】
 「燃ゆる」の転訛です。
【用例】
 べらが、ゆ、もゆい。(粗朶が、よく燃える。)

もよ
【意味】
 模様
【由来/語源】
 「模様」の転訛です。
【用例】
 もよをみっみろ。(模様を見てみよう。)

もるい・もるっ
【意味】
 漏れる
【由来/語源】
 「漏るる」の転訛です。
【用例】
 パッキンがばけなっ、すったんすったん、みっがもるい。(パッキンが、馬鹿になって、すたすた、水が漏れる。)

もれ
【意味】
 貰い
【由来/語源】
 「貰い」の転訛です。
【用例】
 嫁じょもれ(嫁貰い)

もれかかい・もれかかっ
【意味】
 女親に結婚のお願いをする
【由来/語源】
 「貰い掛かる」の転訛です。
【用例】
 

もれそだん
【意味】
 仲人が女親に結婚の承諾をお願いすること
【由来/語源】
 「貰い相談」の転訛です。
【用例】
 さしつけごあんどん、おまんさあやどんむいめじょをもろはならんどかいち、もれそだんにめあげもしたとこいじゃすと。(早速ですが、あなた様の娘さんをいただけないかと、結婚のご承諾のご相談にお伺いいたしたところです。)

もれださん
【意味】
 貰えない
【由来/語源】
 「貰いださぬ」の転訛です。
【用例】
 ごろいと、もれださんなった。(とうとう、貰えなかった。)

もれて
【意味】
 貰い手
【由来/語源】
 「貰い手」の転訛です。
【用例】
 猫ん子んもれては、おいやらんどかい。(子猫の貰い手は、いらっしゃらないかなあー。)

もればなし
【意味】
 縁談
【由来/語源】
 「貰い話」の転訛です。
【用例】
 きもいいばばどんが、もればなしをもっきやった。(仲人のおばさんが、縁談を持って来られた。)

もれび
【意味】
 類焼・貰い火
【由来/語源】
 「貰い火」の転訛です。
【用例】
 もれびで、わがえが焼けっしもた。(貰い火で、自宅が焼けてしまった。)

もれぶろ・もれゆ
【意味】
 貰い風呂
【由来/語源】
 「貰い風呂」の転訛です。
【用例】
 むかしゃ、内風呂がすっのかしたで、もれぶろをすいもんじゃした。(昔は、内風呂が少なかったので、貰い風呂をするものでした。)

もれむん・もれもん
【意味】
 貰い物
【由来/語源】
 「貰い物」の転訛です。
【用例】
 もれもんごあんどん、もっきもしたで、おたもいやんせ。(貰い物ですが、持って来ましたので、お召し上がりください。)

もろ
【意味】
 貰う・娶る
【由来/語源】
 「貰う」の転訛です。
【用例】
 かくもろたで、ちっとじゃっどん、もっきもした。(柿を貰ったので、少しですが、持って来ました。)

もろて
【意味】
 貰い手・貰ってくれる人
【由来/語源】
 「貰い手」の転訛です。
【用例】
 あんまい、たかのぞんをしおっと、いっついも、もろてはおらんとじゃっど。(あんまり、高望みをしていると、いつまでも、貰い手はいないんだぞ。)

もん
【意味】
 籾
【由来/語源】
 「籾」の転訛です。
【用例】
 かまげいもんをつむれあ、くぶっち、ゆもし。(叺に籾を詰めれば、くぶきと言います。)

もん
【意味】
 揉む
【由来/語源】
 「揉む」の転訛です。
【用例】
 炒った茶の葉をもん。(炒った茶の葉を揉む。)

もん
【意味】
 者
【由来/語源】
 「者」の転訛です。
【用例】
 わけもんにゃ負けんち、じさんが、はまっおらっ。(若い者には、負けないと、爺さんが本腰を入れていなさる。)

もん
【意味】
 物
【由来/語源】
 「物」の転訛です。
【用例】
 よかもんのもろもっせえ、あいがともさげもした。(結構な物をいただきまして、ありがとうございました。)

もんくぶっ・もんくびっ
【意味】
 籾(もみ)の入った叺(かます)袋
【由来/語源】
 由来は「もん」+「くぶっ」です。「くぶっ」は穀物を詰めた叺袋のことです。ヒモで縛って閉じる「括る(くびる)」が由来です。「もん」は籾が訛ったことばです。 
【用例】
  

もんたくい・もんたくっ
【意味】
 揉みくちゃにする
【由来/語源】
 「揉みたくる」の転訛です。「たくる」は、「〜しまくる」の意味です。
【用例】
 かんぬ、もんたくっ。(紙を揉みくちゃにする。)

もんつっ
【意味】
 紋付
【由来/語源】
 「紋付」の転訛です。
【用例】
 むかっのごぜんけでな、もんつっ、はおいはかまをきいもんじゃした。(昔の結婚式では、紋付、羽織り袴を着るものでした。)

もんよ
【意味】
 揉み合う
【由来/語源】
 「揉み合う」の転訛です。
【用例】
 賛成派と反対派が、もんよ。(賛成派と反対派が、揉み合う。)

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