MENU

↓ここの中に調べたい語彙を記入する

  • お問い合わせ

鹿 児 島 弁 ネ ッ ト 辞 典 「わっぜか」

  • お問い合わせあいがともさげもす
  1. HOME
  2. 「よ」から始まる鹿児島弁

よ
【意味】
 様
【由来/語源】
 「様(よう)」の転訛です。
【用例】
 こんこは、ねびよなふ、じゃんど。(この子は眠たいような感じですよ。)

よい
【意味】
 寄る・集まる
【由来/語源】
 「寄る」の転訛です。
【用例】
 こんや、よいが。(今夜、集まろう。)

よい
【意味】
 夜
【由来/語源】
 「夜」の転訛です。
【用例】
 よいがあくっ。(夜が明ける。)

よい・よいかた
【意味】
 集会・寄り合い
【由来/語源】
 「寄り」・「寄り方」の転訛です。
【用例】
 こじゅんよいがあっで、おすなっど。(町内会の会合があるので、遅くなるよ。)

よいしょがっ
【意味】
 正月に家族や親戚が集まること
【由来/語源】
 「寄り正月」の転訛です。
【用例】
 よいしょがっのこちゃ、しょがっでとも、ゆもし。(寄り正月のことは、正月礼とも言います。)

よいてちかん・よいてつかん
【意味】
 寄り付かない
【由来/語源】
 「寄り付かない」が訛ったことばです。 
【用例】
 いずらめんわい猫ん子をがってや、よいてちかんごっなったが、みれ。(行儀の悪い子猫を叱ったら、寄り付かなくなったよ。 

よいてちっ・よいつっ
【意味】
 寄り付く
【由来/語源】
 「寄り付く」が訛ったことばです。 
【用例】
 といちらけっ、よいてつっざっもなかんどんかあ、いっと上がっ、茶どん飲ん行っきゃんせ。(取り散らかして、寄り付きようもないですが、ちょっと上がって、お茶でも飲んで行って下さい 

よいなこて(よいなこっ)
【意味】
 ようやく・やっとのこと
【由来/語源】
 「ようやくのこと」の促音化。
【用例】
 「台風で家に帰り着くのが よいなこっ だった」(台風で家に帰り着くのが ようやくのこと だった)

よいにき・よいにっか
【意味】
 行き難い・訪問し難い
【由来/語源】
 「寄りにくい」の転訛です。
【用例】
 しごっで、ふぎいをしちょっで、がっつ、よいにっか。(仕事で、不義理をしているので、どうも行きにくい。)

よいめ
【意味】
 寄り目
【由来/語源】
 「寄り目」の転訛です。
【用例】
 にらめっこで、よいめなっ。(にらめっこで、寄り目になる。)

よいよなか
【意味】
 真夜中
【由来/語源】
 「宵夜中」の意味です。
【用例】
 よいよなかい、しごつ行っ。(真夜中に仕事に行く。)

よえ
【意味】
 弱い
【由来/語源】
 「弱い」の転訛です。
【用例】
 ねんず、かぜっがひっちっ、まこて体んよえもんじゃねー。(年中、風邪をひいて、本当に体が弱いものだねー。)

よか
【意味】
 良い・好ましい
【由来/語源】
 「良い」の転訛です。
【用例】
 そいでよかが。(それでいいよ。)

よか・よっか・よっけん
【意味】
 ~より
【由来/語源】
 「より」の転訛です。
【用例】
 がらんつが、ないよか、よか。(イワシの丸干しが、なによりもいい。)

よかあんべ
【意味】
 いい気持ち・いい日和・うまい具合に
【由来/語源】
 「良い塩梅」の転訛です。
【用例】
 おいが、よかあんべ、ゆちょいが。(俺がいい具合に言っておくよ。)

よかいしょ・よかいそ
【意味】
 一張羅・晴れ着
【由来/語源】
 「良い衣装」が訛ったことばです。
【用例】
 よかいしょどん、きっ、どけおさいじゃひか?(晴れ着を着て、どこにお出掛けですか?)

よかおご・よかおごじょ
【意味】
 美人・気立ての良い人
【由来/語源】
 「よか」は「良い」という意味の鹿児島弁。「おご」や「おごじょ」は「娘さん・お嬢さん」という意味の鹿児島弁で、古語「おごう(御御)」の転訛です。
【用例】
 よかおごいな、もればなしが、どしこでんくい。(綺麗な娘さんには、縁談がいくらでも来る。)

よかげん
【意味】
 いい加減・たくさん
【由来/語源】
 「良い加減」の転訛です。
【用例】
 よかげん、のんだで、ぼっぼ、みこすあげもはんなら。(結構飲んだので、そろそろ、神輿をあげましょう。)

よかたっのし
【意味】
 地位、身分の高い人
【由来/語源】
 「良か質(たち)の衆」の転訛です。
【用例】
 よかたっのしは、回らん鮨屋じゃんそどん、あたはんだ、回転寿司しか行っがないもはんさ。(上流階級の人達は、回らない鮨屋でしょうが、私などは、回転寿司しか行けませんね。)

よかて
【意味】
 いいのに
【由来/語源】
 「いいのに」の転訛です。
【用例】
 そこずい、いわじよかて。(そこまで言わなくてもいいのに。)

よかにせ
【意味】
 美青年・好青年
【由来/語源】
 「よか二歳」の転訛とする説が、一般的です。「二歳」とは、馬齢からきた言葉で、人間に当てはめると、青年になります。「よか」は、九州一円で使われる言葉で、「良い」の意味です。もう一つの説は、「よか新背」説です。古来、男性を親しんで呼ぶ称として、「背」があり、青年は「新背(にいせ)」、年長者は「大背(おおせ)」と呼んでいて、現代の鹿児島方言の「にせ(青年)」、「おせ(大人)」になったと言われています。
【用例】
 よかにせ、よかおごじょのカップル(美青年、美少女のカップル)

よかひこ
【意味】
 たくさん・適量
【由来/語源】
 「良い式」の転義、転訛です。「式」は「これしきのこと」の「式」で、程度を表します。
【用例】
 んめを、よかしこもろたで、もっもどっ、しょちゅい、ちけんなら。(梅をたくさんもらったから、持って帰って、焼酎に漬けよう。)

よかふ
【意味】
 いい按配・格好がいい
【由来/語源】
 「良い風(ふう)」の転訛です。
【用例】
 よかふじゃんが。(いい感じですよ。)

よかぶい・よかぶっ
【意味】
 威張る・格好をつける
【由来/語源】
 「良か振る」の転訛です。
【用例】
 あんた、よかぶっおっど。(あれは、偉ぶってるよ。)

よがへい・よがへっ
【意味】
 日が暮れる・夜になる
【由来/語源】
 「夜が這入る」の転訛です。
【用例】
 はえこつせんな、よがへっど。(早くしないと、日が暮れるぞ。)

よかむん・よかもん
【意味】
 良いもの・ご馳走
【由来/語源】
 「良か物」の転訛です。
【用例】
 よかもんが、まわったせんや?(良いものが、与えられたんじゃない?)

よかろ
【意味】
 良いだろう
【由来/語源】
 「よかろう」の転訛です。
【用例】
 そいで、よかろ。(それでよかろう。)

よかんど
【意味】
 いいですよ
【用例】
 そいで、よかんど。(それで、いいですよ。)

よき・よっ
【意味】
 斧
【由来/語源】
 「斧(よき)」の転訛です。
【用例】
 とっを、よっで、わい。(丸太を斧で割る。)

よく
【意味】
 休む・憩う
【由来/語源】
 古語「憩(いこ)ふ」の転訛です。
【用例】
 いっと、よくわんな、だれだがよ。(ちょっと休まないと、疲れたよ。)

よくい・よくっ
【意味】
 避ける
【由来/語源】
 「避くる」の転訛です。
【用例】
 風をよくい。(風を避ける。)

よくひ
【意味】
 休日
【由来/語源】
 「憩ふ日」の転訛です。
【用例】
 明日は、よくひじゃんで、でっきがないが。(明日は、休日だから、出て来れますよ。)

よくれ
【意味】
 酔っ払い
【由来/語源】
 「酔い食らい」の転訛です。
【用例】
 よくれあ、すかん。(酔っ払いは、嫌いだ。)

よくろ
【意味】
 酔っ払う
【由来/語源】
 「酔い食らう」の転訛です。
【用例】
 よくろわんごっ、やんきものんみゃひな。(酔っ払わないように、やたらと飲まないで下さいよ。)

よくろぼ・よくれぼ・よくろんぼ
【意味】
 酔っ払い・酔漢
【由来/語源】
 「酔い食らい坊」の転訛です。「ぼ」は、人につく接尾語。
【用例】
 よくろんぼん、えてをすった、のさんない。(酔っ払いの相手をするのは、大変だよ。)

よくわすい・よくわすっ
【意味】
 休ませる
【由来/語源】
 「憩わせる」の転訛です。
【用例】
 きしかしごっじゃっで、三時ん茶いな、ちったはえどん、よくわすかい。(きつい仕事だから、3時の休憩には、ちょっと早いけど、休ませようか。)

よけ
【意味】
 余計
【由来/語源】
 「余計」の転訛です。
【用例】
 よけなこつ、せんでよか。(余計なことをしなくてもよい。)

よこざ
【意味】
 横座(一家の長が座る場所)
【由来/語源】
 囲炉裏端で、一家の長が座る場所は、畳が横に一枚敷いてあるからです。
【用例】
 「よこざん習わし」ちゅて、おなごは、入っちゃいかんもんじゃした。(横座の習わしと言って、女子は入ってはいけない物でした。)

よごし
【意味】
 豆腐と野菜の和え物・白あえ
【由来/語源】
 「汚し」の転義です。白和えは、ベタベタして、お皿が汚れるからです。
【用例】
 ふだんそをもろたで、さっかぶい、よごし、作っみもはんなら。(不断草をもらったので、久しぶりに、白和えを作ってみましょう。)

よこばい
【意味】
 小太りの人・横に肥って背の低い人
【由来/語源】
 「横張り」の転訛です。

よごらくい・よごらくっ・よごらかす
【意味】
 汚す
【由来/語源】
 「汚らかす」の転訛です。
【用例】
 ぶかっのけこで、めにっ、ユニフォームをよごらけっ、戻っくっ。(部活の練習で、毎日、ユニフォームを汚して帰って来る。)

よごるい・よごるっ
【意味】
 汚れる
【由来/語源】
 「汚るる」の転訛です。
【用例】
 手が汚るっで、手袋をはめっせえよ。(手が汚れるから、手袋をはめて、しなさいよ。)

よごれはいから
【意味】
 下品なハイカラ
【由来/語源】
 「汚れハイカラ」の意味です。
【用例】
 ハイカラないしょをきってん、やんかぶっおれあ、よごれハイカラち、いわるっど。(ハイカラな洋服を着ていても、髪がボサボサだったら、よごれハイカラと言われるぞ。)

よさ
【意味】
 夜を数えるときの単位
【由来/語源】
 「夜さり」の転訛です。
【用例】
 船で、ひとよさねれあ、奄美いちっ。(船で一晩寝たら、奄美に着く。)

よさいもと
【意味】
 夕方
【由来/語源】
 「夕去り元」の転訛です。
【用例】
 よさいもて、おなごんこが、でっさるっもんじゃね。(夕方に、女の子が、出歩くものではない。)

よし
【意味】
 様子
【由来/語源】
 「様子」の転訛です。
【用例】
 よし、みっみらんならお。(様子を見て見ないとなあ。)

よし
【意味】
 容姿
【由来/語源】
 「容姿」の転訛です。
【用例】
 よしんよか、おごいさあ(器量のいい娘さん)

よし
【意味】
 養子
【由来/語源】
 「養子」の転訛です。
【用例】
 あそこは、おなごんこばっかいじゃっで、婿どんなよしをといやっとじゃなかや?(あそこは、女の子ばかりだから、婿さんは、養子に取られるんじゃないかな?

よし・よじ
【意味】
 用事
【由来/語源】
 「用事」の転訛です。
【用例】
 ないか、よしじゃひか?(何か、用事ですか?)

よして・よしち
【意味】
 一晩中・夜通し
【由来/語源】
 「夜一夜」の転訛です。
【用例】
 よのよしと、せっがどまらじ、親も子も寝いがならんじゃしたと。(一晩中、咳が止まらずに、親も子も寝られなかったんです。)

よしゅごわんが
【意味】
 いいですよ、結構です
【由来/語源】
 「よろしゅうございますよ。」の転訛です。
【用例】
 そしこあれあ、よしゅごあんが。(それだけあれば、いいですよ。)

よじょ
【意味】
 養生
【由来/語源】
 「養生」の転訛です。
【用例】
 よっと、よじょをおしやんせ。(よく、養生をして下さい。)

よしれん
【意味】
 余計な・つまらぬ・くだらない
【由来/語源】
 「得知れぬ」の転訛です。「え〜ず」は、古語の用法で、「え」は、下に否定語を伴い、「〜出来ない」を表す呼応の副詞です。「え」と「よ」は相互に使われ、「えしれん」とも言います。
【用例】
 よしれんこつゆな!(くだらないことを言うな!)

よすい・よすっ
【意味】
 寄せる・集める
【由来/語源】
 「寄する」の転訛です。
【用例】
 ごんのよすい。(ゴミを寄せ集める。)

よそじっ
【意味】
 余所行き
【由来/語源】
 「余所行き」の転訛です。
【用例】
 よそじっのいしょどんきっ、ないごっな?(余所行きの衣装を着て、何事ですか?)

よそもん
【意味】
 よそ者・他国者
【由来/語源】
 「余所者(よそもの)の転訛です。
【用例】
 何年住めあ、よそもんじゃのし、じごろち言わるっどかい。(何年住めば、余所者じゃなくて、地元民と言われるかな。)

よだき
【意味】
 きつい・しんどい
【由来/語源】
 「弥猛(やたき)」が訛ったことばです。「仰々しい・億劫」という意味があります。曽於や諸県地方でよく使われる表現です。
【用例】
 よだきがよ。(だるいなあ。)

よだっ
【意味】
 夜を徹して魚を捕ること・夜釣り
【由来/語源】
 「夜焚き」の転義です。現代では、集魚灯を照らしますが、昔は、篝火を焚いて釣りをしていました。
【用例】
 錦江湾のよだっで、てを釣った。(鹿児島湾の夜釣りで、鯛を釣った。)

よだっごろ・よだきごろ
【意味】
 怠け者・無気力者
【由来/語源】
 「よだき五郎」の転訛です。「ごろ」は、卑称の接尾語。
【用例】
 よだっごろじゃっで、のさんない。(怠け者だから、困る。)

よたむん・よたもん
【意味】
 ならず者・不良者
【由来/語源】
 「与太者」の転訛です。
【用例】
 ここたいは、よたもんがおっちゅで、きをつけやいお。(この辺は、ならず者がいるというから、気を付けなさいよ。)

よち
【意味】
 夜露
【由来/語源】
 「夜露」の転訛です。
【用例】
 「せんたっもんを、よぼすすんな。」ちゅた、よちがつっからじゃ。(「洗濯物を夜干しするな。」と言うのは、夜露がつくからだ。)

よっ
【意味】
 呼ぶ
【由来/語源】
 「呼ぶ」の転訛です。
【用例】
 いっと、よっこんか。(ちょっと、呼んでこないか。)

よっ
【意味】
 集まる
【由来/語源】
 「寄る」の転訛です。
【用例】
 ひとんしの、うごっ、よっくい。(人がたくさん集まって来る。)

よっ
【意味】
 夜具
【由来/語源】
 「夜具」の転訛です。
【用例】
 さみなったで、よっもふゆもんにかえんなら。(寒くなったから、寝具も冬物に変えよう。)

よっか
【意味】
 ~よりも
【由来/語源】
 「〜よりか」の転訛です。
【用例】
 梨よっか、かっのほが、すっじゃ。(梨よりも、柿の方が好きだ。)

よっごろ
【意味】
 欲張り・強欲者
【由来/語源】
 「欲五郎」の転訛です。「ごろ」は、卑称の接尾語。
【用例】
 あんた、よっごろじゃっで、ふてとばっかい、とろちすい。(あいつは、欲張りだから、大きいのばかり取ろうとする。)

よっころっ
【意味】
 横になる・横臥する
【由来/語源】
 「横転ぶ」の転訛です。
【用例】
 ぬだや、いっきよっころん。(飲んだらすぐに、横になる。)

よっじっ
【意味】
 寄って行く
【由来/語源】
 「寄り行く」の転訛です。
【用例】
 いっじゃし、よっじっが。(行きがけに寄って行こうよ。)

よっぜ・よっで
【意味】
 ~のくせ
【由来/語源】
 「様子で」または、「由で」の転訛です。
【用例】
 こどんのよっぜ、「へっがでおた。」ちゅが、ゲームんし過ぎじゃっが、なんでん。(子供のくせに、「肩が凝る。」と言うが、ゲームのし過ぎだよ、多分。)

よったい
【意味】
 四人
【由来/語源】
 「四体」の転訛です。
【用例】
 よったいで、かかれあ、はよすんもした。(四人で掛れば、早く済みました。)

よっだし
【意味】
 呼び出し
【由来/語源】
 「呼び出し」の転訛です。
【用例】
 ないごっじゃろかい?けいさっかあ、よっだしくろた。(何事だろうか?警察から呼び出された。)

よっだす
【意味】
 呼び出す
【由来/語源】
 「呼び出す」の転訛です。
【用例】
 山形屋で、けまぐれたで、よっださんなら。(山形屋で、迷子になったから、呼び出そう。)

よっつくい・よっつくっ
【意味】
 呼びつける
【由来/語源】
 「呼びつくる」の転訛です。
【用例】
 よっつくっ、がっ。(呼びつけて叱る。)

よっつっ
【意味】
 寄り付く
【由来/語源】
 「寄り付く」の転訛です。
【用例】
 さんかっつろが。ひのそべ、よっつっきゃんせ。(寒かったでしょう。日のそばに、寄り付きなさい。)

よっどばば
【意味】
 欲張り婆さん
【由来/語源】
 「欲道婆婆」の転訛です。
【用例】
 したきいすずめん、とないのばばどんな、よっどばばじゃ。(舌切り雀の、隣の婆さんは、欲張りばばあだ。)

よっとむい・よっとむっ
【意味】
 呼び止める
【由来/語源】
 「呼び止める」の転訛です。
【用例】
 巡査さあが、よっとむっ。(警察官が、呼び止める。)

よっどもん
【意味】
 欲張り
【由来/語源】
 「欲道者」の転訛です。
【用例】
 よっどもんな、どしこでん、ほせすっ。(欲張りは、いくらでも欲しがる。)

よっとんかったん・よっちんかったん
【意味】
 よろよろとするさま・千鳥足のさま
【由来/語源】
 よろめくさまの擬態語です。
【用例】
 よっちんかったん、おやっが、もどっきた。(千鳥足で、親父が帰って来た。)

よっよすい・よっよすっ
【意味】
 呼び寄せる
【由来/語源】
 「呼び寄せる」の転訛です。
【用例】
 すよじゃっでち、おさかいいたちょっむひこを、よっよすっ。(長男だからと、大阪に行っている息子を呼び寄せる。)

よとくい・よとくっ
【意味】
 よろめく・足がふらつく
【由来/語源】
 「よろける」の転訛です。
【用例】
 杖を持たんな、よとくい。(杖を持たないと、足元がよろける。)

よとし
【意味】
 弱弱しい・病弱な
【由来/語源】
 「弱し」の転訛か?
【用例】
 まこて、目がよとしなったもんじゃ。(まったく、目が弱くなったものだ。)

よとっ
【意味】
 通夜・夜伽(よとぎ)
【由来/語源】
 「夜伽(よとぎ)」の転訛です。
【用例】
 よとっで、せんこをたやさんごっ、かたいぐち、せんこをあぐい。(お通夜で、線香を絶やさないように、交代で線香を上げる。)

よとるい・よとるっ
【意味】
 老衰する・やつれる
【由来/語源】
  
【用例】
  

よながい
【意味】
 夜食・夜に仕事をする人の夜食
【由来/語源】
 「夜ながり」の転訛です。
【用例】
 よながいに、ずしをたもっ。(夜食に雑炊を食べる。)

よのいもて・よのいもと
【意味】
 夕方
【由来/語源】
 「夜の入り元」の転訛です。
【用例】
 よのいもて、塩をこけいっもんじゃね。(夕方に、塩を買いに行くものではない。)

よのへい
【意味】
 夕方
【由来/語源】
 「夜の這い入り」の転訛です。
【用例】
 よのへいなれあ、しょつがほしゅなっ。(夕方になれば、焼酎が欲しくなる。)

よのよして・よのよしと・よのよひち
【意味】
 一晩中
【由来/語源】
 「夜の夜一夜」が訛ったことばです。 
【用例】
 ゆべは、よのよして、せっが止まらじ、親も子も寝いがならんじゃしたと。(昨夜は、一晩中、咳が止まらず、親も子も寝られなかったんですよ。 

よばこ
【意味】
 呼ぶ
【由来/語源】
 古いことばの「よばふ」が訛ったことばです。「呼ぶ」という意味があります。
【用例】
 いっと、よばこあんか。(ちょっと、呼んできなさい 。)

よひち・よひて
【意味】
 夜通し・一晩中
【由来/語源】
 「夜一夜」の転訛です。
【用例】
 ゆべは、よひち、べんきょしかたじゃした。(昨夜は、一晩中、勉強をしていました。)

よべ
【意味】
 昨夜
【由来/語源】
 「夕べ」の転訛です。
【用例】
 小川知子さあん「ゆうべの秘密」は、かごっま弁でな、「よべんひみっ」ち、ゆもんさ。(小川知子さんの「ゆうべの秘密」は、鹿児島弁では、「よべんひみっ」と言います。)

よぼし
【意味】
 鶏冠(とさか)
【由来/語源】
 「烏帽子(えぼし)」の転義、転訛です。「えぼし」とも言います。
【用例】
 よぼしばな(ケイトウ)

※ケイトウは、鶏冠に似ているからです。共通語でも、鶏頭と言います。

&n

よま
【意味】
 紐・より糸
【用例】
 【ことわざ】おなごの余りと、よまの余りはなか。

よめじょ
【意味】
 嫁さん
【由来/語源】
 「よめ」は「嫁」、「じょ」は接尾語で、親しみを込めた接尾語です。
【用例】
 【ことわざ】嫁じょとつけもんしいゃ、はっさっおびせ。(嫁じょと漬物石は、初めから重くしなさい。)※嫁は、家計を切り盛りしていかなければらならないので、甘やかさずに、最初から厳しく仕込みなさい。ということ。

よめじょきび・よめじょきっ
【意味】
 とうもろこし
【由来/語源】
 「嫁じょ黍」の意味です。とうもろこしのことを、「ときっのよめじょ(唐黍の嫁じょ)」とも言いますが、とうもろこしの金色の髭をお嫁さんの髪の毛に喩えた表現です。
【用例】
 よめじょきっをふかせたで、たもいか?(とうもろこしを茹でたので、食べるかい?)

よも・よもさい・よもざい
【意味】
 猿
【由来/語源】
 「夜者」の転義、転訛です。「猿」は、「去る」につながり、忌み言葉として、「よも」に置き換えたものです。共通語でも「エテ公」とか「ましら」に呼び替えています。「さい」は「猿」が訛ったものです。
【用例】
 よもが、墓ん花立てを割ったい、わいこつすっ。(猿が、お墓の花立てを割ったり、悪いことをする。)

よもしえん・よもしれん
【意味】
 くだらない・つまらない
【由来/語源】
 「得知れぬ」の転訛です。
【用例】
 よもしれんはなすすんな。(くだらない話をするな。)

よらん
【意味】
 集まらない
【由来/語源】
 「寄らぬ」の転訛です。
【用例】
 おきゃっさあが、だいもよらん。(お客様が、誰も集まらない。)

よるっ
【意味】
 老け込む
【由来/語源】
  
【用例】
  

よろいもと・よのいもと
【意味】
 夕方
【由来/語源】
 「夜の入り元」の転訛です。
【用例】
 よろいもと、でっめんで。(夕方、伺います。)

よろく
【意味】
 喜ぶ
【由来/語源】
 「喜ぶ」の転訛です。
【用例】
 だいがき受かったで、けねじゅよろく。(大学に合格したので、家族中、喜ぶ。)

よろくっ
【意味】
 喜んで
【由来/語源】
 「喜んで」の転訛です。
【用例】
 みめきっくれたち、じさんがよろくで、こいをくいやった。(お見舞いに来てくれたと、じいさんが喜んで、これを下さった。)

よろこばん
【意味】
 喜ばない
【由来/語源】
 「喜ばぬ」の転訛です。
【用例】
 事故を起こせあ、だいも喜ばん。(事故を起こせば、誰も喜ばない。)

よろんよろん
【意味】
 よろよろ
【由来/語源】
 「よろよろ」の転訛です。
【用例】
 まぐれ猫が、よろんよろんしっ、いっきた。(野良猫が、よろよろと、入って来た。)

よわか
【意味】
 弱い
【由来/語源】
 「弱い」の転訛です。
【用例】
 歯がよわかで、こっのはは、すわぶっ。(歯が弱いので、昆布は、しゃぶる。)

よわたい
【意味】
 世渡り・処世
【由来/語源】
 「世渡り」の転訛です。
【用例】
 よわたいが、じょっじゃ。(世渡りが上手だ。)

よん
【意味】
 呼ぶ
【由来/語源】
 「呼ぶ」の転訛です。
【用例】
 人をよん。(人を呼ぶ。)

よん
【意味】
 読む
【由来/語源】
 「読む」の転訛です。
【用例】
 本をよん。(本を読む。)

よん
【意味】
 詠む
【由来/語源】
 「詠む」の転訛です。
【用例】
 歌をよん。(歌を詠む。)

よんご・よんごもん
【意味】
 ひねくれ者
【由来/語源】
 「横」の転義、転訛です。
【用例】
 よんごじは、のさんない。(へんこつ者のじいさんには参るよ。)

よんごきっ・よんごぎっ
【意味】
 ひねくれ者・天邪鬼・旋毛曲り・横紙破り
【由来/語源】
 「横効き」の転義、転訛です。
【用例】
 よんごきっじゃんせば、下手い出らんな、知っちょってん、知らんち、いやっど。(ひねくれ者だから、下手に出ないと、知っていても、知らないと言われるぞ。)

よんごぎね
【意味】
 ひねくれ者・天邪鬼
【由来/語源】
 「横杵」の転義、転訛です。杵の柄が、くねくね曲がっていると、扱いにくので、扱いにくい人を「よんごぎね」と言うのです。
【用例】
 みじなげたはなす、よんごぎねが、まぜくいかやす。(水に流した話を、ひねくれ者が、蒸し返す。)

よんごひんご
【意味】
 曲がりくねった・ゆがんだ
【由来/語源】
 「よんご」は横の意味。「ひんご」は直前の「よんご」を強調することばです。「よんご」と「ひんご」を組み合わせて「よんごひんご」になります。
【用例】
 はんがた、よんごひんご、しちょらお。(君ののは、くねくねしてるよ。)

よんつけん
【意味】
 読み慣れない
【由来/語源】
 「読み付けない」の転訛です。
【用例】
 むっかし本なよんつけんで、さっぱいわかいもはん。(難しい本は、読み慣れないので、さっぱり分かりません。)

よんに
【意味】
 幾分・いくらか・少しは
【由来/語源】
 
【用例】
 怪我をしたとが、ひだい手で、よんによしゅごあした。(怪我をしたのが、左手で、いくらかよかったです。)

  • Facebook
  • twitter
  • Hatena
  • Pocket

アクセスカウンター

  • 44847総閲覧数:









鹿児島弁を調べる際の索引は(A)または(B)をお選びください

(A)記入索引

 

(B)クリック索引

 
あ い う え お
か き く け こ
さ し す せ そ
た ち つ て と
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り ろ
わ ん
本ホームページの無断転載を禁じます。
Copyright © 鹿児島弁ネット辞典「わっぜか」 All Rights Reserved.
PAGE TOP